お絵描きホーホー論

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現在制作中の『もぐらたたき組曲』でやりたいこと

現在制作中の『もぐらたたき組曲』でやりたいこと

 現在制作中の『もぐらたたき組曲』は2012年、2013年にも制作したものですが、技術的な理由でまだやりたかったことをなに一つ達成できていません。とはいえ、制作環境は万全に整っているので、後は自分次第です。

制作環境について

 アニメーションの制作フローを分解すると、企画、設定もしくはシナリオ、レイアウト、作画、線画デジタル素材化、着色、仕上げ、撮影、エフェクト、レンダリング、という流れになります。特別準備が必要な行程は線画デジタル化以降のデジタル環境で、作画までの行程は工夫次第では紙と鉛筆だけで可能です。

 ただ、今回はちゃんとしたアニメ作画用紙を使う予定です。なんとつい先ほどすばらしいアイテムをとあるルートで入手しまして、三起社製のアニメ作画用紙のタップ穴のタッピング機ですが、これで作画用紙のコストの心配はなくなりました。過去に『もぐらたたき組曲』の制作のためにアニメ用の作画用紙を1000枚購入したときは1枚10円という計算なので1万円もかかりましたが、タッピング機で穴空けした普通紙で我慢すれば数百円で数千枚くらい用意できます。あと重要なのは作画フレームを決めて置くことですが、まだ完成映像の画面サイズを決めてません。

 他にはアニメ制作の定番の道具であるタップ、トレス台、クリップくらいです。

 アニメーション作画の技術はただいま勉強中ですので、上手いアニメーターの真似をしまくるのみです。

 そして作画したものをスキャンしてデジタル化するのですが、この作業が最難関となります。何故かというと、自主制作のように少数スタッフ(というか一人)だと、数百数千枚の絵をスキャンして、デジタル化された線画の2値化とゴミ取りなど、あまりにも膨大な単純作業が続くからです。20枚程度の作画枚数でも30分〜1時間くらいかかるので、アナログ作画でいくかデジタル作画でいくか悩みました。でもやっぱり液晶タブレットを持っていないとまともに線が描けないので、作業効率より作画クオリティを選びました。

 スキャンした線画を2値化せずにそのまま乗算で合成する方針ならこの作業は1/10くらいまで省略できるので、線画の方針はいまだ考え中です。

 その試練を超えればあとは楽しい楽しい撮影行程。この先の作業は実際にアニメーションが動き出すので本当に楽しいです。だからこの行程で使うソフトウェアには妥協したくありませんでした。その結果がAdobe After Effectsです。当時は15万くらいで購入しましたが、最近はAdobe Creative Cloudで月額2000円程度での契約になりましたね。

 さて、After Effectsの撮影作業の醍醐味は何と言ってもコンポジットしているときの作業画面がいかにもクリエイティブなことです。初期の商業アニメーションの撮影は各制作会社が所有する巨大な撮影台を使ってセル画を重ねたものをカメラで撮影していましたが、それをPC上で再現できるのです。そういえば、この前Twitterで新海誠監督が『言の葉の庭』のコンポジット画面を公開して解説していましたが、自主制作アニメの作家ならこれを見て興奮するに決まっています。

新海誠監督による「言の葉の庭」メイキング via Togetter

 まあこれは上級者やプロの画面なので、初心者はまずはAfter Effectsでアニメ制作をするための基本技法を知っておくことですね。私は何冊か買い漁って雰囲気を掴んでからネットで調べまくりました。とりあえずは『After Effects for アニメーション』という本の冒頭を読むだけで制作フローも基礎は整いました。

 撮影行程は映像の作風によってやり方が大きく異なるので、そのあたりは経験を積むしかないですね。撮影するときのプロジェクトファイルの設定や、最終的なレンダリングの設定も時代や目的によって様々なので、よく勉強してから決めます。

やりたいことについて

 過去の制作ではやりたいことができなかったと言いましたが、具体的にはカメラワークとエフェクト処理に関することです。もぐらの動きを面白くするのは当然として、カメラワークにも迫力を与えたいし、エフェクトや仕上げ処理で作品の質感のクオリティを上げたいですね。一昔前では自主制作アニメというと、とりあえずセル塗り、アニメ塗りのキャラクターが動く映像というイメージでした。ですが最近では撮影環境の質が向上したから、仕上げ行程でクオリティに差が付くようになりました。数多く公開されてる素晴らしい自主制作アニメを参考にいろいろな技術を盛り込みたいもんです。

 商業アニメのCG技術から学ぶのも大いに参考になるのですが、なかなか情報公開されないから勉強しずらいですね。数少ない教本も絶版ですし、難しいです。

もぐらの作画の目標

 一番問題なのはやっぱり作画力です。『もぐらたたき組曲』はほとんどがギャグアクションパートなのですが、どちらかというとシュール系ではなくてウザかわいい系をめざしてますので、ディズニー的なアニメーションを真似しようと考えています。

 キャラクターデザインも幾何学的な立体をくっつけたようなディズニー風にしておくと後々の作画が有利になりそうです。人間のキャラデザインも難しいですが、少ない線で動かしたときに映えることと、描きやすさを併せ持つデザインを考案したいです。

Advanced Animation via DDN JAPAN

 もぐらがつぶれるアクションがこの作品のキモなので、たったコンマ何秒のアクションですが凝った動きを生み出したいです。もぐらのデザインがとてもシンプルなので、面白さを出すには質感を極端に表現しないといけないと思いますが、なかなかプルンプルンにもボヨンボヨンにもなりません。アニメーターのりょーちも氏の自主制作アニメの『トラボルタ』は面白い動きをしているので参考にしてみようと思います。他にもいろんなアニメ作画MADを見てから良いとこ取りしてみましょうか。

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